学科紹介




自然農法の先進的研究を展開する研究農場で、農学博士をはじめ豊富な経験とノウハウをもつ優れた講師陣が指導します。
本校の教育目標は、大仁研究農場における自然農法の栽培技術を実際に体験し、習得することにあります。

これにより次代の農業者や技術者として、地域における農業の振興、
環境の保全及び人びとの健康増進に寄与なしうる人材の輩出を目指しています。








基礎技術科・営農技術科 共通教育目標


農業経験の少ない方でも基本から学べる「基礎技術科」
ある程度の経験者が有機農業(自然農法)での営農について学ぶ「営農技術科」
2学科から成り立っています。それぞれ修学年限は1年間です。



@年間を通して取り組むフィールドワークにより、プロの農業従事者にふさわしい強靭な心身を育みます。

A全寮制による共同生活により、コミュニケーションやリーダーシップを備えた人材を目指します。

B農業次世代人材投資事業や本校就学支援金制度を活用し、就学や農業実践に打ち込める環境を整えています。

(国の規定により基礎技術科・営農技術科が対象になります。短期や社会人コースは必要な研修時間数が足りないため対象になりません)







学科および専攻






基礎技術科では講義:実習=4:6、営農技術科においては2:8の割合として、農業実践に重きを置いています。
また講義と実習の連動性をはかり、圃場(畑)の疑問を座学で捉え、座学の学びを圃場に活かす研修方法をとっています。
即ち、自ら求め、自ら学ぶことを旨としています。







平成7年から「連作の有用性」について、キャベツ、大根、小麦、大豆を、それぞれ化学肥料区、牛糞堆肥区、草質堆肥区で連作を行い、調査を続けてきた圃場があり、貴重なデータを得てきています。
その圃場に、付随した研究が始まり、地球温暖化や生物多様性など、「環境」面でも
自然農法が有用であることを証明できています。






基礎技術科 教育目標



1.農業、永続的農業(自然農法)の基礎的知識・技術を習得する。

2.作物の基本的な栽培や堆肥づくりができる。

3.主な農業機械を安全且つ効率的に使用できる。

4.環境や人々の健康に対する農業の関わりを理解する。

5.永続的農業(自然農法)の実施・普及を通して人や社会に貢献する志と行動力を培う。










営農技術科 教育目標


1.作物の生理生態を理解し、収量・品質の向上をめざした栽培ができる。

2.土壌診断にもとづく土づくり、専門的知識にもとづく病虫害診断と対策ができる。

3.農業情勢を理解し、営農および技術指導の専門的知識・技術を習得する。

4.環境に配慮するとともに、人々の健康に資する自らの生産に責任を持つ。

5.永続的農業(自然農法)の実施・普及を通して人や社会に貢献する志と行動力を培う。


 





短期コース(春・秋) 教育目標


1.
短期間(4カ月)で大自然の中で自然農法の基礎を学ぶ

2.基礎技術科と同様のアカデミックな講義で農業の知識を学ぶ
3.育てるよろこび、食の感動を体験する

4.要望に合わせたカリキュラムが可能(例:実習を重点的に、経営を重点的に など)
5.生活に合わせた休日、時間設定なども対応
※農業次世代人材投資事業や本校修学支援金制度の対象外です

 



学習内容 

水稲(自然農法ガイドラインに基づく自然農法栽培)

雑草対策の解決を課題に、苗づくりから収穫までを実習します。 稲の一生、外部形態と生理、育苗、本田管理、田草、出穂と登熟、収量構成要素、冬季管理。 稲作の歴史や稲の一生を学び、栽培知識・技術を深めていきます。


野菜(自然農法ガイドラインに基づく栽培)

農業基礎実習から行ない、野菜の各論、総論の講義を通して、 「育種・連作・物質循環」を課題として、採種・育苗・栽培管理(混植、間作)・堆肥製造・機械実習・山林管理等を実習を通して学びます。

葉菜/キャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、レタス、ホウレンソウ、コマツナ、ネギ、タマネギなど
果菜/ナス、トマト、ピーマン、スイカ、キュウリ、カボチャ、スイートコーン、マメ類など
根菜/ダイコン、カブ、ニンジン、サツマイモ、サトイモ、ジャガイモなど





畜産(自然農法畜産ガイドラインに基づく養鶏の肥育管理)

自分たちで生産した有機の牧草や穀物で飼育できる規模において養鶏を行い、有機畜産物のモデル畜産をめざしています。 また、有機飼料の生産技術を開発し、物質循環型牧場の確立を目指しています。肥育管理を行い、その観察・調査を行います。