2部 ダイバーの事故予防対策 (30分〜40分の配分で)
ダイバー自身が行なうべき事故予防 としての講演内容は下記の通りです。
講演の内容は
1.緊急時の浮上法を考える。 何故、安全に浮上出来無いのだろうか?
古い話を持ち出しますが、今より10年程以前までは緊急時のアセントとはスイミングアセントやボイアントアセントを
さして居り、ア音やオ音の発声をしながら浮上しなさいと教わり、また指導した記憶が有ります。
・・・・・・・・・(中にはボイアントアセントは教えない所も)
それまでのスイミングアセントは18m /分、ボイアントアセントは18m./分〜24m/分以上での急浮上と覚え、デモン ストレーションをし、指導もしました。 しかし、時が経つにつれ浮上のスピードを落としたスイミングアセントへ様変りしたのです?
と言うのもUSネイビーテーブルの改変が有り、テーブル上での浮上スピードの矛盾が出たからでは無いでしょうか。 1993年2月以前の浮上スピードは18m/分で有り、以後は9m/分へと変わった為に指導の改変作業に手間取った為、 緊急時の浮上の仕方や仕草での問題が事故の一因になっていないか? この18m./分が9m/分への改変がチグハグな緊急時の浮上法を作り上げたのでは無いだろうか。
これ以外にもダイブコンピュータでの浮上スピードの押し付け的な問題と安全停止と言うルールで縛っては居ないだ
ろうか?(緊急時の浮上スピードはどれ位まで安全か? 浮上スピードの目安は?)
チグハグな浮上時間の問題点と4種類の緊急浮上法を考えてみよう。 (US.NAVYのテーブルでの検証)
1.新浮上法(9m/分以内での浮上スピード他)での短所と長所.
2.旧浮上法(18m/分〜それ以上のスピード)での短所と長所.
a.スイミングアセント b.ボイアントアセント c.ポディティブボイアントアセント d. BCコントロールアセント
2.パニック・意識不明・呼吸停止・心停止者等を水中から水面への安全な引き揚げ法。
画期的なダイビングレスキュー法を目指して!! (特別な器材は必要無く、通常のスキューバ装備)
レスキューダイバーの講習の中に水中から水面への引き揚げ法が書かれていない又は気道確保を十分に留意して
引き揚げると言った出来そうで出来無い曖昧な記述をご存知だろうか?
今迄語られず、曖昧とされたダイビングレスキュー法を可能とした方法を説明する。
では、どの様にして気道の確保や肺内の空気膨張に対処し、エアエンボリズム(空気塞栓症)を起こさない浮上法と、
水面に於いて口又は肺からの水の排出、水面移動時の人工呼吸法を述べる。
さらに、水中に於いて意識消失や呼吸停止及び溺水者に対しての水中に於ける肺の換気並びに肺内の水を排出する
手順、また呼吸を促す措置、浮上時や水面移動時に人工呼吸を容易に行い、且つ心肺停止の場合の対処を説明する
ものである。
1.溺者発見
2.状況確認
3-1.呼吸停止の場合(レギをくわえている) 肺換気(人工呼吸)と呼吸の促し.
3-2.呼吸停止(レギが外れ、肺に水の入っている可能性) 肺の中より水の排出と肺換気継続(人工呼吸)と呼吸の促し.
3-3.呼吸停止及び心停止(最悪を想定) 肺よりの水排出と肺換気(人工呼吸)並びに心臓への蘇生アプローチ.
4.水中の横移動並びに浮上中の肺換気(人工呼吸)と心臓へのアプローチ、且つ肺膨張への配慮と対処.
5.水面と水面移動時での肺換気(人工呼吸)と心停止の場合は心蘇生へのアプローチ.
6.水面及び浅海での肺又は口よりの水排出法.
◎映像や写真を提示して説明が出来れば宜しいのですが!
3.ダイビングの器材用意から始まる問題点と水上、水中でのトラブルと回避法. (指導法の盲点)
ダイビングの準備の段階から注意をしなければいけない配慮やダイビングの最中でのトラブルとは?
ダイビングの準備からエントリー、水面、潜降、水中、浮上時、水面、エキジットまで及び器材の取り外しまでの一連一巡の
中でのトラブルと起きうる可能性を考える。
例えば、水面での不測な溺れや不適格な耳抜きで起きる状態と対処、浮力不足によるオーバーキックでの体調異変と要因
並びに回避、浮上時に起きる問題と状態及び回避、水中や水面で足がつった時の回避と対策を実体験を元にして説明。
最後にガイドや指導者の為の事故偶発と事故誘発を考える。
1.陸上(器材セッティングほか)
2.エントリーと水面の移動.
3.潜降と潜降中.
4.水中と水中移動中.
5.浮上中と浅海面.
6.エキジット.
7.ビーチとボートでの注意点.
8.漂流時のサバイバル 器材を捨てる順番と真水の作り方.
以上 ◎その場を想定したシミュレーションによる説明
ダイバーズアラート熱海ネットワーク 日本海中技術振興会 常任理事 國次 秀紀